十三参り

京都を中心に関西では数え年の13歳になった子供が氏神様やお寺に参拝しお祓いを受けるという習わしがあります。滋賀では京都の文化に強く影響されているようで嵐山の法輪寺へお参りし、ご祈祷してもらうという方々が多く、我が家もそれに習いました。

特に女の子は初めての厄年です。厄を祓うと共に知恵と丈夫な身体をさずかりに行きます。

ご祈祷の際、本人がさずかりたい知恵やご利益をあらわす漢字を一文字書いて奉納します。そしてその漢字を本人の代わりとしてご祈祷してもらえます。

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ありきたりの字ですが、将来の夢が決まっている娘としては重みのある言葉なのでしょう。

習わしの一つに参拝後はその帰り道にある渡月橋を渡るまで後ろを振り返ってはいけない。振り返るとせっかく授かった知恵が元に戻ってしまうという言い伝えがあります。

そんな事はただの迷信…それは分かってはいるのだけど聞いたからには絶対に振り向かない長女。

ピリピリしながら家族をせかして渡月橋へとむかいました。

駅からお寺までの道を戻るよりも違う道を行った方が渡月橋まで近いよ。と言っても聞く耳もたずにスタスタと歩いて行きました。

橋を渡り終えるとホッと一息。

笑顔で「豆乳クリーム入りクレープが食べたい。」言うので連れていきました。

娘には制服を着せてお参りをさせました。本来は大人用の寸法で作られた本裁ちの着物を着せ、肩上げと腰上げをし、家に帰ったらその糸をほどくそうです。

着物も良いな…と頭をよぎったのですが、周囲の子は制服だったのと「何があるかわからないし…。」

クレープの具を制服のスカートにこぼされた時は

「何があるかわからない」 ⇒ 「そうそう、こういう事」 と自分で納得。

 

百人一首堂・時雨殿にも立ち寄りました。

最近は子供達のおかげで百人一首に関することに、ふれる機会が多いです。尾形光琳の「光琳かるた」の展示もありました。

いいものが見れてなんだか得をした気分です。

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お土産に。百人一首の豆本キーホルダー。

もうすぐ定期テスト。どうか知恵がさずかっていますように…。


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